なめし

レザーは、成功の立役者であり、Poltrona Frauを代表するプロジェクトを実現する素材であり、またエレガンス、品格、高品質のシンボルでもあります。Pelle Frau® は主として主に欧州産の牛のレザーから選び抜かれた素材を原料とし、原料供給地からの距離を短くすることで、結果的に輸送で排出されるCO2を削減しています。OIE(国際獣疫事務局)が推進する、動物の生活・摂食・屠殺条件を保護するための国際的な動物衛生戦略を尊重する食品産業向け飼育場から来るレザーを使用しています。食物連鎖の副産物として生じ、廃棄される皮を、なめしの工程を経て、上質の高級素材に仕上げています。Pelle Frau® は常にフルグレインレザーで、牛革の中で最も上質で耐久性の強い皮で作られた牛革です。

なめしの各工程

なめし工程を知る旅に出発です。Pelle Frau®がどのように生まれるのかをご覧ください。

なめし

牛の外皮をなめし用のドラムにつける前に、レザーを“裸”にするための予備準備作業があります。これは外皮と真皮(Pelle Frau®の場合は常にフルグレインレザー)の最優良層の選択過程を開始できるようにするためです。水漬け、石灰漬け、裏打ち、背割りといった作業によって、外皮からなめし作業の対象となる素材を集めます。こうした一連の薬品や機械を使った一連の作業を通してレザーを安定した状態にします。a

再なめし

Pelle Frau®を丁寧になめした後、サステナビリティに配慮し、環境負荷を最小に抑えるよう考慮して、再なめし工程に入ります。 薬品や機械を使った一連の工程によって、手触り、触感、構造、量感、グレイン、艶など、Pelle Frau®の最終的な特長を備えた製品が作り上げられます。 外皮は、漬け込みとドラムを使用した機械工程を経てアニリン染色されます。Poltrona Frauは20年以上前から、溶剤を使わず、水を使った仕上げ工程へと切り替えを進めてきました。

また、弾力性、柔らかさ、耐引裂性を高めるために、レザーには加脂処理を施します。 さらにステーキング処理によって、Pelle Frau®の手触りを柔らく上品にし、表面のグレインを際立たせます。 事前乾燥と乾燥によってレザーから水分を除去し、本乾燥処理でこの行程を締めくくります。その後、ドラムを使って Pelle Frau®をもみほぐして、水分を与えます。これは独特の手触りを生み出すためです。

最終仕上げ

"最終仕上げ工程では薬品と機械を使ってカラーを安定させ、表面を保護します。これは染色されたレザーとセミアニリンレザーだけに関連する工程で、外見を含めた最終的な出来上がりを最高のものにするために実施されます。 スプレーまたは手作業による保護処理には、染色処理、オイルまたはワックスを使った透明処理などいろいろな組み合わせがあり、それぞれから個々のコレクション固有の特別な美しさが生み出されます。"