Baby Vanity | アームチェア

Renzo Frau

アームチェア「Vanity Fair」の構造体は熟成させたブナ心材です。パッドには手作業で成形された植物繊維とゴム引き馬毛が使用されています。座面クッションにはダウンフェザーが使用されています。座面、背面、肘掛には黄麻布ベルト上に固定された手作業で縛ったバイコニカルスプリングが使用されています。アームチェアの裏面と両サイドには仕上げとして革張り鋲が一列に打たれています。カバー材はPelle Frau®またはファブリックのいずれかをお選び頂けます。このシリーズの製品には製造ナンバー入り24K亜鉛メッキプレートが付いています

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Renzo Frau
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張り地 Info

コンセプトとデザイン

正式名は「モデル904」ですが、1984年以降、「Vanity Fair」の名で知られるこのアームチェアは、いつしかPoltrona Frauのエンブレムになっていました。1930年に製造が開始されたプロジェクトはレンツォ・フラウが妻サヴィーナに遺した図面を元に再制作されたようです。アームチェアVanity Fair」のボリューム感溢れる構造は、世界共通のイタリアンデザインのアイコンの一つとして認識されています。「Vanity Fair」シリーズにはサイズが原型のちょうど3分の2の「Baby」バージョンと快適なプーフも揃っています。

デザイン:
Renzo Frau

レンツォの名で知られるロレンツォ・フラウは1881年にカリアリで生まれました。サルデーニャを後にしてミラノで兵役についたレンツォは、除隊時には歩兵隊中尉となっていました。サヴィーナ・ピサーティと結婚したレンツォは、当時文化的にイタリアの弱点ともいわれていたトリノに居を移しました。当初は、人造皮革の製造業者であるGribaudi社、すなわちDermoide Patent社のセールスの仕事をしていました。仕事で英国に赴いたレンツォは、たまたま目にしたアームチェアのモデル「Chesterfield」の持つ可能性に一目で気づき、イタリアへの輸入業を開始して成功します。けれども同時に、イタリアのモデルや、フランスや中欧のスタイルにも惹かれたレンツォは、自らの職人工房の創設を決意します。こうして1912年に生まれたのがPoltrona Frauです。当初は「スタイル」の仕事をしていたフラウが、直接に企画に乗り出すまでにそれほど時間はかかりませんでした。Poltrona Frauは革製品の生産者となっただけではなく、アーティストや知識人の出会いの場にもなりました。レンツォ・フラウはこうした関係性を活用して、ブランドイメージを堅固にしていきました。こうして次々と人気モデルが生まれたのです。第一次世界大戦がはじまりフラウが軍に召集されると、妻のサヴィーナが勇気をもって会社を率いるようになりました。こうしてFrau社のアームチェアは重要な宮殿でも使われるようになり、ついには王宮でも使われ始めました。レンツォ・フラウは1926年に早世しましたが、彼が遺した数々の企画資料のおかげで、彼の死後も妻のサヴィーナはPoltrona Frauの製品を揺らぐことなく作り続けることができたのです。

カバー材と仕上げ

寸法
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