マドリードにあるBBVAの新しい本社は、デザインと持続可能性という点において建築業界の指標となっています。プロジェクトを手掛けたスイスの著名なスタジオ「ヘルツォーク&ド・ムーロン」は、都市や町が人々とコミュニティのニーズに応じて建設された過去の都市化モデルから着想を得ました。シウダードBBVAは、その名が示唆しているようにマドリード北部郊外にある要塞で、ラ・ヴェーラと呼ばれる19階建ての湾曲した高層ビルが聳える大きな広場に面しています。空中通路で繋がった7つの小さ目の建物が広場を囲んでいます。庭園、パティオ、運河、石畳の通りがこの「町」の地中海的雰囲気を完成させています。

シウダードBBVAは、建設業界の持続可能性を管理する最も厳格な国際基準を尊重し、最新の持続可能性基準に従って建設されています。このようなコンテクストで、ヘルツォーク&ド・ムーロンは講堂用椅子「Pitagora」420脚を供給するようPoltrona FrauのCustom Interiors部門に依頼しました。壁と床のライトグレーの色調と、座席のホワイトレザーのニュートラルトーンが現代的スタイルのモダンで印象的な建物に個性を与えています。レッラ＆マッシモ・ヴィニェッリによってデザインされた椅子「Pitagora」は劇場や会議室用に特別に考案されました。特徴的で厳格な個性が光る座席は、直線状またはこのプロジェクトのように曲線状に配置することが出来ます。その現代的なスタイルは、このロケーションに漂う雰囲気に完璧にマッチしています。色がないことが、このインテリアデザインプロジェクトで既に際立つ個性に更なる特色と活力を与えています。Poltrona Frauはこのロケーションのために椅子「Pitagora」を特別にカスタマイズし、椅子本体と同じようにレザーコーティングされた折り畳み式テーブルが内蔵されたトランスレーションシステムを搭載しました。