ヴァル・ドルチャの中心でのデザイン、建築、ホスピタリティ

中世の村カスティリオチェッロ・デル・トリノロ、ヴァル・ドルチャの丘陵地帯に位置するこの地で、建築、芸術、デザイン、そしてラグジュアリー・ホスピタリティが融合したユニークな体験が生まれました。ポルトローナ・フラウ（Poltrona Frau）は、イタリア系アメリカ人弁護士マイケル・L・チョッフィ（Michael L. Cioffi）のビジョンから生まれたプロジェクトモンテヴェルディ・トスカーナ（Monteverdi Tuscany）に貢献し、国際的な建築スタジオフォスター＋パートナーズ（Foster + Partners）が手がけたZitaとOreadeという2つの高級レストラン空間を提供しています。

ポルトローナ・フラウはカスタム・インテリア部門（Business Unit Custom Interiors）を通じて、両レストランの家具を手掛け、職人技術と設計ノウハウを融合させました。このコラボレーションは、象徴的なプロダクトとオーダーメイドのソリューションを統合し、パーソナライズ、素材の品質、地域性の尊重に基づいた高級ホスピタリティプロジェクトを実現する同社の能力を示しています。

ZITA：ヴァル・ドルチャにある現代オステリアとアートギャラリー

Zitaは、トスカーナ農村の伝統へのオマージュとして誕生した現代的なオステリアであり、その土地の記憶を洗練された交流と文化体験へと昇華させます。プロジェクトでは、古いワインセラー、納屋、牛舎を改修し、レストラン、現代アートギャラリー、文化交流のための空間として再生されました。

料理はシェフリカルド・バッチョッティーニ（Riccardo Bacciottini）が監修。彼はゴードン・ラムゼイ（Gordon Ramsay）のMazeやレネ・レゼピ（René Redzepi）のNomaなどの一流レストランでの国際的な経験を活かし、施設内の自家農園で栽培された食材の魅力を引き出しています。

Zitaのために、ポルトローナ・フラウは、ジオ・ポンティ（Gio Ponti）のDezzaソファ、カスタム仕上げのモカアッシュ材Violaチェア、カスタム版Ming’s Heartアームチェア、Ilaryテーブル、レザー製ワインボトルホルダーなど、アイコニックかつカスタムメイドの家具を提供しました。すべてのディテールは、村の雰囲気や地元の素材と調和するように設計されています。

このプロジェクトは、ハイパーローカルアプローチの価値を体現しており、使用される素材の90%以上（木材、トラーニ産の石材、再利用されたレンガ、手彫りのチポッリーノ大理石など）が半径100km以内で調達されています。

OREADE：イタリアンデザインとトスカーナ自然の融合によるファインダイニング

村のメインストリートに位置するOreadeは、わずか14席の親密なレストランで、夜のみ営業しています。名前は古典神話の森や山のニンフを想起させ、自然とヴァル・ドルチャの本物の風景との深い結びつきを象徴しています。

フォスター＋パートナーズとの協働により、ポルトローナ・フラウは、ゲストの個人用持ち物用Pelle Frau®製スリング、専用バッグホルダー、編み込みレザーと木製の音響パネルなど、快適さと親密な音響体験を保証するオーダーメイド家具を制作しました。

Oreadeの空間は、アルテ・ポーヴェラ（Arte Povera）と地元のクラフトマンシップからインスピレーションを得ています。石材、鉄材、木材などの素材は自然のままの不完全さを残し、リカルド・バッチョッティーニの料理を引き立てる本物の舞台となっています。ここではトスカーナのファインダイニングが国際的な視点と融合し、季節や土地との対話を生み出しています。

ZitaとOreadeというプロジェクトを通じて、ポルトローナ・フラウは、クラフトマンシップ、カスタマイズ、素材研究を融合させたノウハウによって、ユニークなホスピタリティとイタリアンデザインの体験を創出する能力を改めて示しています。

モンテヴェルディ・トスカーナ（Monteverdi Tuscany）は、ユネスコ世界遺産に認定されたヴァル・ドルチャの文化的アイデンティティをラグジュアリーデザインとホスピタリティによって際立たせ、それを国際的な卓越性のある現代的な次元へと導く新たな章を示しています。